今日もきみに夢中♥
振り向くと、コタちゃんの周りに女子が群がっていた。


はやっ!!


あの女子は、どこからやってきたの?


もしかして、あたしたちのあとをつけてたとか。


ブルブルブルッ。


コタちゃんと行動したら、あそこにいる女子を全員敵にまわすようなものだよね。


怖いから、このまま逃げようかな。


そう思っていると、コタちゃんが女子を振り払いつつこっちにやってきた。


「な、なんでしょうか…」


「俺、いちごな」


い、いちご?


ポカンとしていると、お店を指さす。


あ…ああっ、かき氷ね。


なにしに来たのか、すっかり忘れてたよ。


かき氷を買い、いちごのシロップをかけてもらう。


そのままコタちゃんの元へ戻る。


いつの間にか、女の子たちはいなくなっていた。


「さっきの子たちは?」


「帰った」


帰ったって…そんなにすんなり?


「そうなんだ…なんの話してたの」


「へぇ、気になる?」


き、き、き、気になる!!


「うーん…気になるか、ならないかっていえば…なるかなぁ?」


あたしは、なにをもったいつけてるの。


また、素直じゃない悪い癖がでちゃった。



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