今日もきみに夢中♥
「いーけど」




了解を得たところで、急いで移動する。




そこにはクラスの子もいるけれど、他の観光客もいるから後ろの方に立っていれば、あたしたちだって気づかれることはなさそう。



「なにが始まるのかな…」



みんなが向いている方向に、ひとりの人が立っている。



周りにはスピーカーが置いてあり、よく見ると端の方にたくさんの子犬が控えていた。



「子犬のショー?」



「みたいだな」



クールな表情を崩すことなく、しれっと呟くコタちゃん。



あ…こーいうの嫌いかも。



かなり、つまんなそう。



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