今日もきみに夢中♥
「そうだったんだ」



「あの頃から今も、親父なんて仕事ばっかでほとんど家にいねーけどな。

たまに帰ってくると口うるさくて。マンガ読んでればそれより実用書を読めだの、プラモデル作ってれば作ることになんの意味があるのかって言われたっけ」



もしかして、コタちゃんの冷め具合は…お父さん直伝!?



「それでいつも、色んなことに意味がないって言うの?」



「さあ、どーかな…まあ少なくとも、経過より結果を求める性格は、そういうところから来てるか…」



「そうだったんだ…。ねぇ、今、楽しかったよね」



コタちゃんの顔をのぞき込むとにっこりと微笑む。



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