今日もきみに夢中♥
「ふん」



あ、今、鼻でわらった。



やっぱ、言うんじゃなかった…。



顔を見れないでしょげていると、コタちゃんがキュッと手に力をこめた。



あ、れ。



わあっ!



そうだあたし…勢いで手ぇ繋いだままだった。



あまりに自然で気にしてなかった。



それに、どうして握り返された?



もしかして、このまま手を握り潰されちゃう!?



ビクッとして顔を上げると。



コタちゃんがじっとあたしを見つめている。



「なんか、今さらだけど。クール男子って言われんの、嫌かも。感情を抑えてるの推奨されてるみてぇ」



顔は怒ってる風じゃなく、柔らかい。




「…コタちゃんは、わざと抑えてるの?」



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