今日もきみに夢中♥
なんか、ものすごくバツが悪い。



コタちゃんは、汚いものを見るような目であたしを見ている。



「ヤダな…冗談なのに。本気にしないでよ…」



ここは、笑い飛ばして欲しかった。



「宿題進まないし。もう、帰るね」



急いでテキストをかき集め、カバンに押し込む。



コタちゃんの顔も見ることなく、立ち上がり部屋の入口へ向かおうとすると。



コタちゃんに、腕を軽く掴まれ引っ張られた。



「お前さー、冗談でもそーいうこと言うなよ」



え…そーいうことって?



「帰るってこと?」



引き止められたことに驚きを隠せない。



このまま放置かと思ったよ!?



「いや、その前。そーいうこと言ってっと、押し倒すよ」



強く握られた手。



熱い眼差しに、心臓が跳ねる。



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