眼鏡男子に愛されて
「だめ。言って?」
(『だめ。』って……『言って?』って……何その反則技……!!////)
この至近距離で、満面の笑みでそんなふうに言われては、泉美にはどうすることも出来ない。
「……い、1回だけ……ですよ」
「うん!」
よほど嬉しいのか、最大級にとろけるような笑みを浮かべて泉美を見つめる俊に、くらくらとした眩暈を覚える。
いまだに泉美を抱きしめる腕はしっかりと背中と腰に回され、ぴったりと密着して離れない状態だ。
(こんなとこ……誰かに見られたら死んじゃう……)
そんなことを思いながらも、いつまでも許してくれないだろう俊を見上げて、もう一度言う。
「……っし、篠宮先輩……すき…です…」
言ってから、じわじわと頬が染まっていくのがわかる。
恥ずかしさで目も潤み、心なしか体も震えていると思う。
そんな、泉美にとってはいっぱいいっぱいの2度目の告白だったのだが……。
一方の俊はというと………。
(なっ……もう……自分から言わせておいてアレだけど……殺人級だな…どうしよう……/////)
※若干キャラ崩壊気味の俊でした。笑