眼鏡男子に愛されて
「……瀬野さん……いや、泉美」
「ふぇ!? はっ、はい!////」
耳元で吐息混じりに呼ばれた名前は、ぞくぞくと泉美の背筋を駆け上っていく。
「…ごめん、もう、我慢できない…っ」
「え、せんぱ……んっ!?」
俊はたまらないとばかりに、小さくて紅く色づく唇に自分のそれを重ねた。
左手を泉美の髪に差し入れ、ゆっくりと頭を撫でるようにおさえる。
右手は力強く泉美の腰を抱きしめて、夢中で口付け続けた。
「…っん、…はっ…ちゅっ…んぁ…っ///」
舌をからめとられ、優しく、溺れるようなキスに、泉美の力がどんどん抜けていく。
煽るような愛らしくも色気のある声に、俊もキスで止めるのがやっとというように泉美を抱きしめる力を強くした。
「……っ、はぁ……/////」
名残惜しそうに泉美の唇をぺろりと舐め、ゆっくりと唇を離す俊。
泉美のとろけそうな表情に理性を持っていかれかけるが、死にものぐるいで我慢した。
「はぁっ……篠宮…せんぱい…」
桃色に染まる頬、こぼれんばかりに潤んだ瞳、熱い吐息に混じって呼ばれた自分の名前に、俊はどうしようもなく高ぶってしまう自分を抑える。
「………ごめんね。ずっとずっと、君だけを見てたんだ。…他の誰かじゃダメで、君が欲しいと思ってた」
情熱的な言葉に眩暈を覚えながらも、泉美は俊から視線をそらさない。
「瀬野 泉美さん。俺と、ずっと一緒にいてください。……誰よりも幸せにするから、だから、君の全部、俺にください…!」