眼鏡男子に愛されて
つややかに笑う俊の色気に、泉美はくらくらとした。
だが俊は許さないとばかりに泉美の腰を優しく抱き寄せ、ちゅっと紅い耳にキスをする。
「ふっ…ぁ…////」
「クス……可愛い…」
そのまま、唇が耳につきそうな距離で呟く俊を、泉美は最後の抵抗とばかりに睨みつけた。
「きょ、今日の先輩……いじわるです……」
だが耳まで真っ赤に染まった顔と、潤んだ瞳は、まったく怒られている気にはならない。
「何言ってるの。可愛い可愛い彼女に、意地悪なんてするわけないでしょう……?」
そう言ってまた、ちゅ、ちゅ、と、耳だけに執拗に口づける。
「ゃ…ん、ふ……ぁ」
その度に泉美の口から漏れる声に、俊はぞくぞくとしながらひっそりと笑った。
(理性が壊れるのを死にものぐるいで我慢してるんだ……。これくらいは許してもらわないとね…)
ちゅっ……
「んぅ……んっ…」
「愛してるよ……泉美」
「わ…たしもです、先輩……」
俊はもうたまらないとばかりに、紅い唇をふさぐ。
そしてふたりは、幸せそうに顔を見合わせて笑ったーーーーーー。
「ったく……授業始まるから呼びに来たってのに……入りにくいったらありゃしないわよ……」
と、物陰で愚痴る百合さんでした。
〜end〜