恋の物語
─ばんっ
少々雑にドアを開け放つ。
そしてお母さんを見つけると
「お母さん!!ありがとう!」
「あら花ちゃん、そんなに急いでどうしたのかしらって思ったわ。ふふ。
あ、それ、似合ってるわね。」
お母さんは品のいい笑顔で笑った。
「お母さん、食事前なんですけどあたしの話、聞いてもらえますか?」
「あら、話してくれるのね。嬉しいわ。」
笑顔で、かつ凛々しい表情をしたお母さんはタオルで手を拭くとリビングの椅子に座った。