恋の物語
「ごちそうさまでしたーっ」
「はーい、今日ははなちゃんが最初にお風呂にはいったら?」
「え、いいんですか?」
「えぇ。」
「じゃあお言葉に甘えちゃいます!」
あたしは急いで部屋からパジャマと下着をとってお風呂へ行った。
──ぽちゃん。
お湯に浸かりながら考える。
本当は分かってる。
いつまでも今みたいにだらだらして決着をつけずに先延ばしにしちゃいけないことぐらい、あたしだって分かってる。
みんなが優しいからってその優しさに漬け込んでずっとうじうじしてちゃいけない、わかってる。分かってるけど…
怖いの。