恋の物語
──シャッ
カーテンを開ける。
雲ひとつない晴天だ。
信治の誕生日にはふさわしい。
決戦の日としては…なんともいい難い。
─こんこん
あたしの部屋がはじめてノックされた
「はい?」
「俺、信治。」
「あ、どうぞ。」
あたしは手ぐしで髪を整えた。
「はよ。」
「おはよう」
「今日、行くのか?」
「うん、お昼にいこうと思うの。」
「そか、じゃあそれまでデートしようぜ」
照れたように笑う君。
涙がでそうだ。
好きだよ。