恋の物語


…っ、そんなの八つ当たりだ。


「八つ当たりしても…変わらないです。」

「あぁ?!」

「だから、だから絶対に娘さんと話し合った方がいいです!」


これだけは…これだけは言いたい…っ

「きっと!きっと娘さんは松田さんのこと嫌いじゃないです!

あたし、娘さんが何度も家の前に来てたの見たことあります!


何度もなにかを言いたげな表情をしてインターフォンを眺めてました!


何度も何度も手を伸ばして…躊躇って…

かえっていくんです…っ


だから、まだ…っまだ間に合います!」



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