恋の物語


いくら急いでももう夜の10時だ。


「あのね、信治。」

「ん?」

「松田さんも困ってたんだって。」

「そか…でも、もう忘れろよ。」

「うん…ありがとう

信治、大好きだよ」



「俺は愛してるから。」


「照れるじゃん、ばか。」

同じ布団の中で寄り添いあって信治の暖かさを感じながらあたしは思い出した。

「ちょっと待ってね」

「ん?」

鞄からペアネックレスを取り出した。


「はい、誕生日プレゼント。」

「まじ?さんきゅ。

ペアじゃん」

なんで暗いのにわかるのかなぁ…

このネックレスはハートが半分ずつ。

ふたりで1つのハートができるんだ。

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