恋の物語
side 松本
大滝くんに許可を得てからきた
このお店[cherry]は
あたしのお気に入りのお店。
一緒にお店にいくなんてデートみたいっ
えへへ。
「あ、松本さん。」
あたしに声をかけたのは店員さんの
青柳さん。
青柳さんは男の人なんだけど
すごく爽やかで優しいの。
お店のおすすめとかをよく教えてくれる。
「青柳さん、こんにちは」
「…。隣の男の子は彼氏くんかな?」
「いや、違います。」
大滝くんが否定した。
そう、だよね。違うのはわかってても
否定されると辛いな、ちょっと。
あたしは少しうつむいた。
「あ、松本さんごめんね」
「あ、や。だいじょぶです。」
あたしはうつむいた顔を上にあげた。