恋の物語
ひとつ、ふたつと駅が過ぎる。
その間、あたしたちは無言だった。
でも不思議と嫌だな、って雰囲気には
ならなかった。
どちらかと言うと温かい雰囲気だ。
3つ目の駅についた。
「あ、ついたね。」
「ああ。」
よーし!かえるぞぉ!
あたしたちは改札を出た。
「大滝くん。お家はどこら辺ですか。」
「3丁目。」
「ええぇ!」
あたしと同じじゃないですか!!
関係ないと思いますがあたしの家の向かいのお家は大滝さんです!
お母さんがなかよかったんです!
「一緒じゃないですか!!」
「なにそのオーバーリアクション
いやなの?」
「滅相もないです!
嬉しいですっ大滝くんも最後まで帰れる!」