恋の物語
「~♪」
「機嫌よくね?」
「えっと。大滝くんと帰れるのが嬉しくて…つい。」
やー。幸せだねー
「あ、そだ。」
あと5分で家、というときに
大滝くんがなにかを思い出した。
「どーしたの?」
「これ、やるわ」
「え。」
ほい、と言って差し出したのは
あたしが可愛いと思ったイヤリング。
「これ、どうしたの?」
目を丸くしてあたしは訪ねた。
「さっき買った。」
「ええぇぇー!なんでですか!!」
「いや、誕生プレ」
耳をほんのり赤くして大滝くんは答えた。
確かに1週間前はあたしの誕生日だ。