恋の物語
──ポロポロっ
あたしの目から涙が溢れだした。
大粒の涙が。
「な、んでっ」
「わり、い、いらねーよなっごめんって
しかも、1週間遅れだし…
泣くなよ…。」
泣くなよ、大滝くんは苦しそうにもう一度繰り返した。
「要らなくない、ですっ」
「え?」
「えっと、すごい、嬉しいです。
これ、ほしいなって思ってて…っ。
だから、これは嬉し泣きなんですっ
大滝くんってありがとう!」
勢い余って好きですって口からでそうだ。
あはっ
「んだよ、焦らすなよー」
ふぅ、と小さくため息をついた。
「ご、ごめんなさいっ」
「でも、喜んだんなら良かった。
誕生日おめでと、はな。」