恋の物語
「ふぅ…」
お湯に浸かるとため息が溢れた。
「…っ」
ため息に続いて涙が溢れそうだ。
だめなのに。
なぜ思い出させるのか分からない。
なぜ家がバレたのだろうか。
あたしは急いで頭と体を洗って
お風呂から上がった。
パーカーを着るとワンピース状態だ。
ズボンは…いっか。
あたしはズボンを手にもってリビングへ足を運んだ。
「あ、信治のお母さん」
「はーい」
「下着、ありがとうございました」
「ええ、あれでよかったかしら」
「あたしの好みで嬉しかったです」
「ふふ、ありがとう」
お父さんがいなくてよかった。
いたらこの話、ちょっとしづらいから。