恋の物語


「…っうぅ…っ」


泣くことしかできない自分が不甲斐なくてでも慰めてほしくて。

「し、んじぃ…」

「どした」

「怖かったよ…っ

嫌だったよ…

裏切られたくなかった…」


幸せそうな家族を見るたびに


なんで、なんであたしの家族だったんだろう

って、何度も何度も思った。


あたしじゃなくても…って

何度考えたことだろうか。

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