ワタシに恋を教えてください
平和なワタシ
時は少し戻って、高校1年生の春と夏の間。
「ねぇ、今週末誰かカラオケいこーよー」
ワタシの名前はシオリ。
本が大好きで知り合った両親がつけた名前に、私はいつも不満だった。
だって、今のワタシ母子家庭なんだもん。
名前も報われないよね、せっかく2人の出会いのキッカケの名前なのにさ。
まぁそれは置いておこう。
「またー!?シオリ、先週も彼氏と行ってなかった!?」
「彼氏とのカラオケと友達とはちーがーうーのー!!
ねぇミキ、行こうよー…」
「はいはい、わかったわかった、土曜ね。」
「やったー!ミキ大好きー!」
ワタシがとっても大好きな親友のミキ。
いつもワタシの味方をしてくれる。
ワタシの家庭の事情を知っている唯一の人でもある。