君のことが大好きです。
ーガラガラガラ
あの時と同じようにドアの音が響く。
でも、あの人はいない。
そして気持ちも全く違う。
今の私はきっと最悪。
あの時の出来事を思い出して、私は結局あれから何も変われてない。
変わってたと思ってたのは自分だけ。
私は1人で生きていけてるなんて、そんなことない。
私は結局、あれから少しも強くなれてないんだ。
強がってただけなんだ。
そう思うと自然と涙が出てくる。
「な…んで、私はこんななんだろ…。
私、お母さんみたいに…想(ソウ)みたいに強くなるって決めたのに………」
そんなこと言ってみても、誰も助けてはくれない。
1人では生きていけないくせに私は1人なんだから。