君のことが大好きです。



私の過去を知らないあなたに同じだと言われても必ずしも同じとは限らない。



そんなことを思ってても抱きしめられた温もりに安心する自分がいやになる。



抱きしめられた温もりを感じると想の温もりを思い出すから。




想の温もりは何よりも優しくて大好きだったから。




「離してください。もう嫌だから、久しぶりに誰かの温もりを感じて安心する自分も、無責任なこと言ってるあなたも。」




何よりも嫌なのは自分だってわかってる。


けど今この状況であなたを責めずにはいられないんだ。



私はそういうずるい奴だから。




「安心してるならそれでいいんじゃないのかよ。ただ俺は純粋に名前も知らない性格も知らないお前の悩みを聞きたいと思った。重荷を少しでも軽くしたいと思った。少しでも明るい瞳で笑えるようになってほしいと思った。」



「っ……!!」




なんで…あなたはこんな私の心に無理矢理入ってこようとするの?


なんで、さんざんいろんな言葉を私はあなたに言ったのに、私にこんな優しい言葉をくれるの?


意味がわからないよ……。




「……うぅ…ふぇっ……。」




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