君のことが大好きです。

この人はどんなに重いものを抱えていても心は真っ白で綺麗だ。私よりもずっとずっと綺麗。



私はそんな綺麗な人の腕の中で今泣いているんだ。




「…なっ…んで……。私っひどいこと言ったのに、なんであなたは優しくするんですかっ…？」




初めてしゃべったのに、仲のいい人でもここまで言ってくれる人なんていなかった。



だからこそ、今までにないくらいに胸が苦しくなるんだ。




「だから、俺が助けたいと思った。
お前のことを何も知らなくても助けたいんだ。」






誰にも言えないのにそんなこと言われたらすべて言いたくなってしまう。





「…私は……私は誰にも頼れません。助けたいなんて思ってくれてありがとうございます。」





本当は頼りたい。


でもまだ頼っちゃいけない気がするから。