運命の恋は健康診断から始まる

キスされると嬉しいけど、まだ慣れなくてドキドキしちゃう。


「どうしよ、歩のこと帰したくなくなっちゃった」


そう言って私を抱きしめる宗一郎さんの言葉の意味を理解して赤くなる。


ただでさえドキドキしてるのに、更に速まった心臓の音に身体が熱くなってしまう。


「あ、明日も仕事ですよ」


初めてってわけじゃないけど、ちょっとそういう事するには覚悟というか……準備が必要だ。


「そうなんだよね……」


ハアッとため息をついて私の肩に頭を乗せる宗一郎さんにキュンとしてしまう。


私に甘える宗一郎さんは、かわいいかもしれない。


「泊まってってほしいけど、仕方ないか。着替えもないもんね。今度、置いといてね」


本当に悲しそうに宗一郎さんが言うから思わず宗一郎さんの服を掴む。


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