運命の恋は健康診断から始まる

「それ、すごく嬉しい。じゃあ、今日は送ってくけど。……でも、もうちょっといい?もうちょっと、一緒にいたい」


そう言われて嬉しくて、私は頷いて宗一郎さんに身体を預ける。


「はい、私も一緒にいたいので」


宗一郎さんが私の首筋に顔を埋める。くすぐったくて身を捩る私の耳元で宗一郎さんが低い声で笑って、身体がビクッと跳ねた。


何かちょっと恥ずかしいと思うけど、宗一郎さんは楽しそうに笑ってる。


「歩、かわいい。ちょっと味見させて」


そう呟いて唇にキスした宗一郎さんが、感触を確かめるように上唇を唇で挟む。下唇も同じようにされて。


今度は舌で上唇から下唇の形を確かめるようになぞる。


「んっ」


何だかゾワゾワして身体が震えて、小さく声が漏れた。


< 132 / 219 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop