運命の恋は健康診断から始まる
「それ、すごく嬉しい。じゃあ、今日は送ってくけど。……でも、もうちょっといい?もうちょっと、一緒にいたい」
そう言われて嬉しくて、私は頷いて宗一郎さんに身体を預ける。
「はい、私も一緒にいたいので」
宗一郎さんが私の首筋に顔を埋める。くすぐったくて身を捩る私の耳元で宗一郎さんが低い声で笑って、身体がビクッと跳ねた。
何かちょっと恥ずかしいと思うけど、宗一郎さんは楽しそうに笑ってる。
「歩、かわいい。ちょっと味見させて」
そう呟いて唇にキスした宗一郎さんが、感触を確かめるように上唇を唇で挟む。下唇も同じようにされて。
今度は舌で上唇から下唇の形を確かめるようになぞる。
「んっ」
何だかゾワゾワして身体が震えて、小さく声が漏れた。