運命の恋は健康診断から始まる
「邪魔なだけなんだろうけど。歩が時々髪を耳にかけるの見て、すごい耳にキスしたくなってたんだよ」
耳元でそう囁かれて顔も身体が熱くなる。全然意識してなかったけど、そんな風に見られてたと思うと恥ずかしくていたたまれない。
宗一郎さんの胸に顔を埋めたまま服を掴む私の頭を撫でながら宗一郎さんが笑った。
「明日、すごい楽しみ」
え、そう言われるとすごいプレッシャーを感じるんですけど。
「ご、ご期待に応えられるか分かりませんけど」
下を向いたままそう言う私に宗一郎さんは笑って私の顎に触れる。
そのまま顔を上に向かされてまた深いキスをする。
宗一郎さん、キス上手かも。気持ち良くて、なんだかふわふわしてくる。
唇を離した宗一郎さんが、私の顔を見てニッコリと微笑んだ。