運命の恋は健康診断から始まる
初めての行為が終わってからも、宗一郎さんは私のことを離さないでずっと抱きしめている。
裸で抱きあってるって恥ずかしいけど、でも好きな人と素肌が触れ合うって気持ちいい。
宗一郎さんの胸に頬を擦り寄せる私に、私の髪を弄んでいた宗一郎さんがクスッと笑う。
「歩、どうしたの?」
「こうしてるの、幸せだなって思っただけ」
そう言った私の顔を真剣な顔の宗一郎さんが覗きこんでくる。
「あのさ、俺……歩のご両親に挨拶したいんだけど」
「え!?」
ビックリして起き上がる私に宗一郎さんがククッと低い声を漏らして笑う。
「いい眺めなんだけど、誘ってる?」
そう言われて胸が丸見えなことに気付いて慌てて布団で隠す。
それを見て楽しそうに笑う宗一郎さんが私の頬に触れる。