運命の恋は健康診断から始まる
「もう恋なんてしないと思ってたのに、歩に惹かれて、好きになって。好きになってもらって、こうなれて……幸せ」
そう言って微笑んだ宗一郎さんが私にキスして、抱きしめてくれる。
私も、すごく幸せだ。宗一郎さんの腕の中でホッと息をついて幸せを噛み締める。
「……長生きしなきゃ」
真剣な声で唐突にそう呟いた宗一郎さんがおかしくて、私はプッと吹き出す。
「ひどい、真剣なのに」
私に笑われて、ちょっと拗ねた顔をする宗一郎さんがちょっとかわいい。
「ご、ごめん。だってあまりにも唐突だったから。でも、大丈夫です。健診センターの看護師さんがついてますからね。健康管理はバッチリ……なはず?」
私の微妙に自信のない発言に今度は宗一郎さんが吹き出す。