運命の恋は健康診断から始まる

社会人になってからは元・嫁と歩だけだ。


「いやいや。モテますよ、高倉さん。俺が変な女に捕まんないようにガードしてたから。まさか俺の知らないところで歩ちゃんみたいなかわいい子捕まえてるとは思いませんでしたけど」


そう言った結城に俺と平根は驚いて目を見開く。


「結城さんて、マジで高倉さんのこと好きっすね。ていうか奥さんのことも知ってるんですか」


「そうだね。高倉さんのこと大好きだね。危なく歩ちゃんのことも好きになりかけたけど、高倉さんのものには手出せないしね」


そう言って俺を見た結城に、俺は顔が険しくなる。


やっぱりこいつ、歩のこと相当気に入ってる。


険しい顔の俺に気付いて笑った結城が俺の肩に手を回す。



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