運命の恋は健康診断から始まる

「そりゃ遊び相手ならすぐ見つかるけど、俺これが最後って思える相手が欲しいんだよね」


結城のその言葉が意外すぎて驚く俺に、結城は笑顔を向ける。


結城にそう思わせたのは、きっと歩だ。


「高倉さんと、歩ちゃんみたいに」


歩が俺の最後の恋で、最期の人。


結城もそういう相手に出会いたいんだと本気で思ってるんだとあいつの瞳を見て分かる。


俺としてはさっさと見つけて欲しいところだ。じゃないとまた歩にちょっかい出されたらたまらない。


歩のことを考えていたら会いたくて仕方がなくなってしまって、仕事を終えた俺は急いで家に帰る。


家に灯りが点いているのを見て笑みがこぼれて、俺は家の中に入る。


「ただいま」


そう言ってリビングに入るとキッチンに立っていた歩が嬉しそうな笑顔で俺のもとに近付いてくる。


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