運命の恋は健康診断から始まる
ああ、もうほんとにかわいくてかわいかてたまらない。
平根は俺のことを余裕がある大人の男とか言ってたけど歩の前じゃこんなんだ。
「宗ちゃん、お腹すいてない?」
「すいてる。でも歩のこと食べたいかも」
そう言えば慌てたように俺の腕の中で暴れるから笑ってしまう。
「ダ、ダメ」
「残念。じゃ、ご飯食べる」
そう言って仕方なく歩を離すと歩は頬を染めて俺を見上げてくる。
あ、やばい。ほんとに歩のこと食べたくなってきた。
そう思って手を伸ばそうとした俺に何かを感じとったのか歩が急いでキッチンの方に行ってしまう。
その後ろ姿を見て微笑んで俺は食事の支度を手伝うべく歩の後を追った。