運命の恋は健康診断から始まる
千紗ちゃんもなかなか大変な子だと思うけど、この人なら何とかしちゃいそうで怖い。
「あー、楽しみだな。千紗ちゃんと会うの。やっぱり歩ちゃんが本気の恋連れてきてくれたな」
そう言って子供のように無邪気に笑う結城さんを見て、私はため息をつく。
千紗ちゃんもとんでもない人に好かれてしまったものだ。
しっかり夕飯を食べてやっと帰った結城さんに宗一郎さんは本当にグッタリしてる。
「お疲れ様」
そう声をかけると宗一郎さんは私を見て微笑んで私の身体を引き寄せる。
「やっと二人になれた。ほんとにあいつは」
深いため息をつく宗一郎さんの背中を撫でる。
「結城さんて、なんか子供みたいな人ですね」
最初と大分、印象変わったな。そう言うと宗一郎さんは私のことをじっと見る。