運命の恋は健康診断から始まる
私の趣味は読書だ。
毎日本は読んでいるし、土日用には一歩も外に出ないで本を読んでいることが多いからまとめ買いしたい。
何買おうかな、なんて思いつつ本屋さんに入ろうとした私は反対方向から歩いてきて私とほぼ同時に本屋さんの入ろうとしてる人に気付いて足を止めた。
その人も私に気付いて足を止めて、お互いに譲り合ってしまう。
「ど、どうぞ先に」
そう言うけどその人は動かなくて、不思議に思ってその人を見た私は驚いて目を見開いた。
優しそうな瞳が、私を見下ろしている。
その人も驚いて目を見開いていて、しばらく見つめ合ってしまう。
しばらくそうやって見つめあっていて、本屋さんに入ろうとしてる人がいたから私はハッとして入口から邪魔にならない所に少し移動する。