運命の恋は健康診断から始まる

それに私、高倉さんがどんな人なのか知りたいと思ってる。


そう思った私はまだ少し不安そうな顔をしている高倉さんに笑顔を向ける。


「ラ、ラーメン食べたいと思ってたんですけど。一人で行くの寂しいと思ってたんです」


そう言ってからもうちょっと女の子らしいものにすればよかったと思うけど、高倉さんのホッとしたような笑顔を見たらまあ、いいかと思う。


「あ、でも夜勤明けの胃にラーメンは重いですかね」


私が胃の辺りをさすりながらそう言うと高倉さんは眉を下げて笑う。


「いや、全然平気。ラーメン好きだし、一緒に行ってくれるなんて嬉しい。ちょうどここの近くに美味しいラーメン屋あるんだ」


そう言って高倉さんが歩き出したので、私も並んで歩き出す。


ほんとに近くにそのラーメン屋さんはあって、お店に入る前に高倉さんが私を振り返る。


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