運命の恋は健康診断から始まる
うーん、昨日宗一郎さんからのメール見た私もきっとこんな顔してたな。
「へえ、少しでも顔見たいんですかね。なんか横川さんが押せばいける気もしますけど、そういうタイプでもないですしね……私と似てるから」
そう言ってお弁当を開く一ノ瀬ちゃんの隣で私もお弁当を開く。
他のパートさんもいるからその話はそこで終わりになって、他愛もない話をしながらお弁当を食べる。
それぞれ仲の良い人と喋ってはいるけど、誰が聞いてるか分からないしね、そんな話聞かれたら面倒なことこの上ない。
ここの年上の人達はパートさんも含め個性豊かだからな、慣れてしまえばいい人達だけど個性を掴むまでなかなか大変だった。
最初にちょっと意地悪するのは女の習性なのかな。
私も新しい子が入ってきたら一ノ瀬ちゃんみたいにすごく優しくしよう。