俺と元カノとストーカー
ただ、そう自分に言い聞かせていたものの、どこか周囲の環境に馴染めない自分に劣等感の様なものを感じていた事も事実だ。

俺はコイツらとは違う。 そう考える事で、上手くいかない日常を送っている自分を慰めていたんだ。


ただ、自分ではそーゆー風に思っていても周囲の人間はその様な評価を下してくれる訳もなく、教師からの評判も悪かった。


俺の通っていた高校は、個性は悪といった考えの校風でとにかく締め付けがキツかった。


整髪料を付けてはいけない、髪の毛は耳にかかってはいけない。 制服のズボンの丈は短くなくてはいけない。などとにかく容姿の部分に厳しかった。


当時の俺はそれを全然守っていなかった。 そもそも個性は悪だって公言する生活指導の教師の態度が気に入らなかったし、プライベートの服装にまで口出しをされた事もあって、納得のいかなかった俺は言うことを一切聞かなかった。


フラストレーションを溜めに溜めた俺は週末にイベントに出掛ける事で憂さ晴らしをしていたんだ。 そんな日々を送っていて、ある時1人の女性と出会った。
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