俺と元カノとストーカー
『君いくつ?』

肩をトントンと触られながら、話し掛けられた。


振り向くとビックリするぐらい顔立ちの整った女性が立っていた。

『17歳だけど、何で??』

少しぶっきらぼうに答えてみせた。 自分が女性に耐性がない事を悟られたくないっていう中2病的な強がりだった。


『17歳!! メッチャ若い!! 私も1人で来てるんだけど、一緒に飲まない?? 未成年をお酒に誘うってのも変な話だけど。』

女性はものすごく軽いノリで誘ってくる。 ただ、俺は彼女に警戒心みたいなものは芽生えなかった。

屈託のない笑顔に圧倒されたのと、もしかしたら単純に顔立ちが好みだったのもあるかも知れない。


『いいよ。』って答えると、俺は彼女に連れられて店のカウンター席に腰を下ろした。
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