俺と元カノとストーカー
ボロアパートの為、覗き穴が機能していなかったので相手の姿を確認する事が出来ない。


すると…

ピンポーン

もう一回チャイムが鳴る。

仕方なく俺は恐怖を感じながらも小さな声で『ハイ。』とだけ言った。

『こんにちわー佐川急便でーす。』

俺はホッと胸を撫で下ろした。

ドアを開けると馴染みの顔の佐川急便のお兄さんが立っていた。

俺は洋服が好きで、しょっちゅうネットで購入している。

今日、届いたのは好きなブランドのカットソー。 前々から欲しかった物をオークションで安く落札できたんだ。


単純な性格の俺は欲しかった物を手に入れた喜びで、さっきまでの恐怖がほとんど無くなっていた。


その事よりも早く届いた服を着てみたいという感情の方が遥かに大きくなっていたんだ。


テンションが上がった俺は、走った事で汗をかいていたので、風呂に入る事にした。


お風呂上がりのファッションショーは俺のちょっとした日課なんだよな。
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