君を忘れる方法

「どーしたの?」


「俺はずっと美音が好きだ。」


「なに?冗談だよ、ね?」


「遥希が好きになる前からずっと。」


「そん、な。でも、私は遥希が...。」


「知ってる。それでもいい。絶対忘れさせてやるから。俺が美音を幸せにしたい。」


「それ、本気で言ってるの?」


「本気だよ。」


「私は忘れられてない、のに?」


「うん。」


「遥希..ね。私のこと忘れてる。しかも、私の事だけ。笑っちゃうでしょ?だから私も遥希を忘れようとしてるの。」


「俺は美音を泣かせないから。」


そんな顔で言わないで。


私は...。遥希を忘れるんでしょ?
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