君を忘れる方法
「朝から元気だな。」
声だけで、後ろを向かなくてもわかる。
「遥希...。」
「おはよ。」
「おー!遥希じゃん!聞いてよ!俺ら付き合ったんだよ。」
ぐいっと肩を寄せられてだいちゃんの横にピッタリとひっつく。
「へー。そうなんだ!おめでと。」
にっこり笑ってそんなこと言わないでよ。
やっぱり、切なくなる胸。
「ありがとう。」
いやでも、そう答えなくちゃいけないんだ。
私はこれからは遥希を忘れて
だいちゃんと一緒にいるんだから。