君を忘れる方法
放課後、私は思いきって話しかけた。
「遥希ー?」
「んー?」
「何か考えごと?」
「え?」
驚いた顔をしてる。
そりゃ、そうだよね笑
「考え事してる時、いつも耳触るでしょ?だから。」
「知ってたんだ...。これ気づいてくれたの美音だけかも。」
そーやって笑わないで。
私はあなたへの気持ちは消すって決めたから。
「う、うん。それで何があったの?」
「俺さ...好きなヤツいるんだよね。」
顔を赤めて言う彼。
あぁ、好きな人...。
「好きな...人いた、んだ。」
「うん。今はアメリカだけどさ。」
あぁ、だからいつも空を見てたのか。
そんな切なそうな顔で。
「そっか。」
「もうすぐなんだよ。帰ってくんの。」
もうすぐ...。
「伝えるの?好きって気持ち。」
「ううん。」
私はその答えに驚きを隠せなかった。