君を忘れる方法
「え?」
思いがけない告白に私も奈々美も沈黙。
「ごめんね美音。私はずっと太輔が好きだった。でも、太輔は美音が好きで、美音は遥希しか見てなくて...。だから、好きでもないのに付き合ってる美音を見てるとどうしても、腹が立って。」
腹が立つのも当たり前だと思う。
「ごめん奈々美。きずいてあげられなくて。」
「ううん。私も言えなくてごめん。」
奈々美は涙をこらえてた。
今、ここに2人でいるのはダメなのだろう。
「それじゃ、私は行くから。」
それだけいい、私は屋上を出た。