君を忘れる方法
そんなこんなで始業式。
「ねぇ、美音?」
いきなり話しかけてきた奈々美。
「んー?どした?」
「美音は、遥希と再会したらどーする?」
いきなりの質問で戸惑う私。
「え...?」
「あー!ごめん。2人が出会ったのもちょうどこの時期なのかなー?と思ってさ!笑」
「あぁ。そうだね笑。」
気まずくなんてなりたくない。
私は再会できたらどうするのだろう。
「再会か...。」
「やっぱりしたい?」
「そりゃあ。この3年間何してたのか聞きたい。」
この3年。彼にはいったい何があったのか。
聞きたいことは沢山ある。
「そっかぁ。会えるといいよね。」
優しく笑う奈々美はやっぱり可愛い。
「私の事なんてもう過去にしちゃってるかも笑。」
「それはないだろ。」
後ろから聞こえた声。
「だいちゃん...。」
「あいつは美音だけだったじゃん。」
「うん!そうだね。ありがとう。」