君を忘れる方法
無我夢中だった。
ピンポーン。
インターホンを押すと、だるそうに出てくる遥希。
「遥希...。」
「なに?」
「ちょっといいかな。」
「うん。」
どうぞ。と言うと遥希の変わらない部屋に案内された。
「あ、ここにこのCDあるの変わらないんだね。」
「俺の部屋来たことあるんだ?」
「うん、ほぼ毎日来てた。」
「うそだろ笑。」
「えー、お泊まりしてた。」
「それは絶対ない。」
「なにを根拠にー!」
「俺はお前の家にしか行かなかったじゃん。」
「は?」
やばい。って顔をしたのもつかのま。
「なーんて。知らないけど笑。」
「いつまで覚えてないふりすんの?」
「何いってんの?ほんとに覚えてないんだって。」
「うそ。愛羅から聞いたもん。」
「.....。」
「私ね
どう頑張って忘れようとしてもやっぱり遥希が好き。」