sweetlove
「ッチ、このバカップルめ!」とダイチさんは言う。

「…良いなぁ~羨ましい…私もこんなに愛し合える人と付き合いたい…」とみよりは言った。

ダイチさん、これはチャンスよ?!

どー反応する?

「みよりんはどんな人タイプー?」と岬さんは言った。

えっ、みよりんって…!何その親しそうな呼び方!! ちょっとムカつく…。

「えー私ですか?んーとねぇ…」って、何ぶりっこしてるのよ!

チラッとダイチさんの方見たわ!!

岬さん気づいて無いだろうけど!

「…わかんなーい。好きになった人がタイプかな?」とみよりはごまかしたような言い方をした。

はぁ?ふざけんな。ブリっ子してんじゃないわよ!

「ズルいぞー」岬さんは言う。「何それ。年上でもOKなら、俺も候補にいれてよ…」と保険医が絡んでくる。

「えーいくら年上OKでも、先生は無いですぅー」とみよりは言っていた。

思わず笑ってしまう私。

「タイプで言うなら、私…先生タイプですよ?」と私は意地悪く笑ってみた。

「ふざけるな!!お前には聞いてない!!てか、お前は俺の女…」と岬さんは言った。

わかってるよ…わざと言ってるのに…すぐ本気にするんだから。

「俺は…みずきちゃんみたいな子が良いなぁ~」ってダイチさん!

何いってんですか!?

せっかくのチャンスなのに…

「なら、勝負するか?」と岬さんは言う。

「何?岬…俺が勝ったらみずきちゃんくれるわけ?」とダイチさんは言う。

絶対悪のりしてるわ!!そんなわけないのに…

「まぁ、負けない自信あるからね!渡さないけど…?」と岬さんは言った。

ほらね…そーゆう性格なのよ!岬さんって。

「嘘だよ!お前と戦いたくないし…てか、親友の女取るほど女に飢えてないよ?」って…ダイチさん、何言ってるんですかー!

まぁ、確かに…おモテになられるけど…女に飢えてないは言い過ぎ…

「そろそろ大丈夫そうだね!帰ろっか?」とみよりは二人のそんな会話を無視して言った。

そして私は頷いて、ベットから降りた。

「先生、さようなら~」と私は言って、保健室を後にした。

まだ男二人は言い合いしている。

私たちはそれを笑いながら見ている。

「「なぁ、どー思う?」」って二人は声を揃えて振ってきた。

えっ、なんのこと…?聞いてなかったわ…

「くっだらない」とみよりは一言言った。

「ごめんなさい…私、聞いてなくて…」と私は言って落ち込む…

「んー良いよ!気にしなくて。てか、みずきちゃんはほんと、正直で可愛いよねー」そう言って、私の頭をポンポンしようとしているダイチさんの手を岬さんが掴む。

「何度も言わすな!!俺の女だぞ!気安く触ろうとしてんじゃねぇ~」って。

私は顔を真っ赤にして俯いた。

///恥ずかしすぎるんですけど!

「で…なんのお話だったんですか…?」と私は小さな声でボソボソ言った。

「あ?えーと…」とダイチさんはハッキリ教えてくれない。

「夏休み、四人で遊ばないか?って話よ!」とナゼかみよりが教えてくれた。

で、ナゼか少し不機嫌?

「私はいいんだけどさぁ~このメンバーでしょ?二人のイチャイチャをずーっと見てないといけないとか思うとなんとなく疲れるな~って」とみよりは言った。

なるほどね…そーゆうこと…

あっ、今ちょっと、ダイチさん悲しそうな顔した。

「いいじゃーん!そーゆうこと?私は大賛成だよ!」と明るく言ってみた。

「「ほんとか?!」」と声を揃える男子二人に大きく頷いた。

楽しんじゃえばいいのに!!

というより…これはチャンスだわ!

みよりにダイチさんを意識させる…

よしっ!そーと決まれば計画立てないと…!

私は一人勝手に意気込んだ。

楽しみでならなくて…思わず浮き足立つ。

「そんなに楽しみなのか?」って岬さんが聞くから、

「当たり前じゃないですかぁ~だって、岬先輩とデート出来るんですよ?ちゃんとした初デート…楽しみすぎます!!」と私は言った。

そしたら岬先輩顔を真っ赤にしていた。

そして、「だな!」と笑ってくれた。

二人は少し呆れてるようにも見えたけど…タイプ似てそうでお似合いよ?

怒られそうだから今は言わないでおくけどね。

私と岬先輩は手を繋ぎながら先を歩く。
そして、後ろの二人はそれについてくる…

そんな感じだけど…なんか楽しそうな夏休みになるような気がした。

翌日ー

今日は朝から練習…。

私は学校に向かう。途中、岬さんにあったので…話してみた。
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