sweetlove
「あーそれね。実はこないだみよりんから聞いて…って、アイツからそう聞いたのか?!あの、ダイチから…?!」とかなりのオーバーリアクションな岬さん。
「はい!!なので協力してください!!」と私が言うと、「もちろんだよ!了解」と岬さんは言って笑った。
そんな話をしながら学校に着くと、すでに野球部の練習の声が聞こえていた。
私たちは体育館に向かった。
体育館に着くと、すでにみよりもダイチさんも来ていた。
他のメンバーも順々に来はじめた。
練習は厳しいながらも和気藹々と行われる。
夏休みの練習って、毎年こんなもんなのかしら?
私はまた中学時代のことを思い出していた。
涼ともなんだかんだ言いながらもふざけあってたっけ…。
大会が終わってからだったから、少し緩くしてた気がしたな…。
そんなことを思ってたら、
「みずき、危ない!!」と声が聞こえた。
意識を戻して、そっちを見ると、男子が投げたボールが私の方に向かって飛んできている。
えっ、どーしよ…避けれない距離では無いけどな…。
私は体を少し、横にスライドさせ手を伸ばした。
うん、これならキャッチ出来る!
さすが、バスケで鍛え上げた体…ちゃんとボールに反応出来てる!!
と自画自賛…(笑)
私は見事にボールを受け止めた。
そして、「ちょっと~気を付けて下さいよ~」と私が言うと、
「怪我無くて良かったけど…ボーッとしてたお前が悪いんだろ!」と岬さんの声が飛び、私はシュンとしてしまう。
みんなはそれを見てクスクス笑ってる。
「みずき!よくあんな暴投取れたね!さすが!!」とみよりだけは優しく私に声をかけてくれた。
そして、私の肩をトントンして、「何考えてたの?」と小さく耳元で聞いてきた。
「中学時代思い出してた」と私が返すと、「ふーん」とだけ言われたけど…なんか、言いたそうな顔してるよね?
まぁ、深く聞いてこないってことはまぁ、いっか。
私は改めて練習に戻った。
はあ、やっぱりカッコいいなぁ、いつ見ても。
って、私…また見惚れそうになってた。
ダメダメ、集中しなくちゃ…
しばらくして、みんなが休憩に入った頃、私はナゼか一人コートにいる。
フリースローを練習するためだ。
「おい、お前も休めよ!」と声をかけてくるのは、ナゼか岬さんで。
けど…まだ休みたくない。ダイチさんはあんなに上手いのに…誰よりも努力してる。
休みの日もほとんど休まずにここに来て練習している。
私だって負けていられない!!
今度の冬の大会は、絶対全国行くんだから!!
なんたって、涼との約束を守りたい。
みんなより始めるのが遅かった分、ブランクが大きい。
「しゃーないなー。よっと、じゃあ、俺も付き合うよ!フリースロー」と言ってコートに出てきてくれたダイチさん。
「ダメです!!休みも休まず練習してるでしょ?休めるときは休んで下さい!」と私は言ったけど…手遅れだった。
「いーの!俺がしたいから。もう少ししたら俺も出来なくなるんだから…」そうダイチさんは言うと、ボールを持ってドリブルを始めた。
「ほら、するぞ!勝負な」そう言うと、いきなりフリースローを始めた。
わざとなのか、1回目は外してくる。
私にプレッシャーかけないため?
私も負けじと食らいつく。
1本目…ガシュッ鈍い音がして…ゴールの淵に当たって跳ね返った。
「よっしゃ、まだまだ…」と ダイチさんは言う。
どうやら負けず嫌いスイッチを入れてしまったみたい。
2本目…微調整をしてきたのか、わざとなのか、キレイに入れてきた。
私も負けじと投げる。
入らなかったー
「力みすぎだよ!自分のペースでいいからゆっくり頑張んな!!」とダイチさんは言った。
そう、ダイチさんの言う通り。
今のは力みすぎて入らなかった。目の前で入れられて…体が勝手に嫌がったのだ
怖い…何この気持ち…
昔はそう思わなかった。だってよく入ったのよ?当たり前みたいにボカボカ…
なのに…なのに、何で?
私はそれからも何本投げても決まらない。
涙が溢れてきた。何よ!バスケ初心者みたいな初歩的なミス…
私は、そんなに下手じゃない!!
こーゆう時なんで、ダサいプライドが私を苦しめるの?
なかば意地で投げつける。ほぼ暴投…。
しかも、何よ…私の前でボカスカ決めてくれてるし!
しばらく続けてると、「見てらんないわ!」と綾子さんが立ち上がった。
それを制してるのは…岬さん!?
「アイツはそんなに下手じゃない。心配すんな…まだ、お前の出る幕じゃない」岬さんは綾子さんにそう言っている。
どーゆうこと?意味を考える暇はない。
「あは☆確かに…」とダイチさんは笑ってる。
だから、何よ?何なの…?!
綾子さんは座ってしまった。
私とダイチさんがフリースローを続けるため、みんなは動かず見守ってくれている。
「みずき、大丈夫?」とみよりは声をかけてくれる。
なのに、バカ、天然!!空気読みなさいよ!とか思ってしまう。
「はあぁぁ~」と異常に大きいため息が聞こえた。
そしたら、岬さんが来て…私を抱き締めてる?!
「大丈夫か?とりあえず…落ち着け。深呼吸だ!」と優しく言ってくれる岬さん。
どした?怖かったのか?と聞かれた。
私は正直に頷く。岬さんの腕の中で私は優しく抱き締められた。
「手加減はするなと言ったけど…お前はやり過ぎた!!」と私を抱き締めながら、岬さんはダイチさんに言った。
「大丈夫だからな。ゆっくりでいい…焦るな。お前らしくしろ、今のお前はらしくないぞ!」と岬さんは言った。
私らしく…?そっか、私入れようと必死になりすぎてちゃんと狙いもしてなかった…そりぁ入らないよね…
「ありがとうございます、岬さん。もう大丈夫です!!」と私は言って、岬さんから離れた。
岬さんも端の方へと下がっていった。
そうだ、私らしくだ!
私はもう一度、ゴールの正面に立った。
そして、深呼吸をして、ボールを2回ついた。
そして、狙って打ったボールは…ゴールに吸い込まれるようにキレイに決まった!!
私は思わず「ヤッタァ~」と叫んだ。
みんなは拍手してくれた。それから私はコツを取り戻したかのようにバンバン入るようになった。
しかも連続で!!
「チッ、演技かよ…」とダイチさんの声が聞こえる。
「当たり前だ!本来のみずきはこっちだ!」と岬さんは何故か誇らしげに言っている。
「いいなぁ、てか、みずきちゃん、どんだけ愛されてるわけ?」とダイチさんは言う。
「…ほんとは俺じゃない。俺じゃなくてアイツが…」と切なそうに岬さんは言った。
…アイツ…って、誰よ?
えっ、まさか…。涼?涼しかいないよね!?
「アイツ…?誰よ?」ってダイチさん聞いちゃった。
「俺より、みずきのことをよく知ってる。誰よりも想ってる…。一番でありたいのに、アイツには俺は敵わない…」と岬さんは苦しそうに言う。
「だから、誰?」とダイチさんは少し苛立ち気味に言う。
「…もしかして…涼くん?」とみよりは言った。さすが、みより。
こーゆうことの察しは鋭い。
岬先輩は頷く。やっぱり…涼なんだ…
けど、何で?
「こないだ話した時に言われた。泣かしたら承知しないって。苦しかった…。アイツに言われることが…大切にしてきたはずなのに、俺より、お前を想ってることが…」と岬さんは苦しそうに辛そうに言う。
「なっさけない!バカね!岬、男でしょ?みずきちゃんの恋人はあなたでしょ!胸張りなさい!!」と綾子さんが言う。
「けど…自信無いんだ。正直…あんなに想えるかどうかって…」と岬さんが言うと、
ダイチさんがいきなり、岬さんに近づいて、思いきり平手打ちをした。
バッシーンー超いい音なんですけど…!ってそんな問題じゃないわね。
「冗談じゃねぇ」とダイチさんは怒ってる。
「…涼くんがどー思ってようが関係ないと思いますけど?みずきが誰をどう想ってるかの方が大切だと思いますよ!」とみよりは落ち込んでる岬さんを必死にフォローしていた。
ダイチさんは岬さんを平手打ちした手を見つめている。
「はい!!なので協力してください!!」と私が言うと、「もちろんだよ!了解」と岬さんは言って笑った。
そんな話をしながら学校に着くと、すでに野球部の練習の声が聞こえていた。
私たちは体育館に向かった。
体育館に着くと、すでにみよりもダイチさんも来ていた。
他のメンバーも順々に来はじめた。
練習は厳しいながらも和気藹々と行われる。
夏休みの練習って、毎年こんなもんなのかしら?
私はまた中学時代のことを思い出していた。
涼ともなんだかんだ言いながらもふざけあってたっけ…。
大会が終わってからだったから、少し緩くしてた気がしたな…。
そんなことを思ってたら、
「みずき、危ない!!」と声が聞こえた。
意識を戻して、そっちを見ると、男子が投げたボールが私の方に向かって飛んできている。
えっ、どーしよ…避けれない距離では無いけどな…。
私は体を少し、横にスライドさせ手を伸ばした。
うん、これならキャッチ出来る!
さすが、バスケで鍛え上げた体…ちゃんとボールに反応出来てる!!
と自画自賛…(笑)
私は見事にボールを受け止めた。
そして、「ちょっと~気を付けて下さいよ~」と私が言うと、
「怪我無くて良かったけど…ボーッとしてたお前が悪いんだろ!」と岬さんの声が飛び、私はシュンとしてしまう。
みんなはそれを見てクスクス笑ってる。
「みずき!よくあんな暴投取れたね!さすが!!」とみよりだけは優しく私に声をかけてくれた。
そして、私の肩をトントンして、「何考えてたの?」と小さく耳元で聞いてきた。
「中学時代思い出してた」と私が返すと、「ふーん」とだけ言われたけど…なんか、言いたそうな顔してるよね?
まぁ、深く聞いてこないってことはまぁ、いっか。
私は改めて練習に戻った。
はあ、やっぱりカッコいいなぁ、いつ見ても。
って、私…また見惚れそうになってた。
ダメダメ、集中しなくちゃ…
しばらくして、みんなが休憩に入った頃、私はナゼか一人コートにいる。
フリースローを練習するためだ。
「おい、お前も休めよ!」と声をかけてくるのは、ナゼか岬さんで。
けど…まだ休みたくない。ダイチさんはあんなに上手いのに…誰よりも努力してる。
休みの日もほとんど休まずにここに来て練習している。
私だって負けていられない!!
今度の冬の大会は、絶対全国行くんだから!!
なんたって、涼との約束を守りたい。
みんなより始めるのが遅かった分、ブランクが大きい。
「しゃーないなー。よっと、じゃあ、俺も付き合うよ!フリースロー」と言ってコートに出てきてくれたダイチさん。
「ダメです!!休みも休まず練習してるでしょ?休めるときは休んで下さい!」と私は言ったけど…手遅れだった。
「いーの!俺がしたいから。もう少ししたら俺も出来なくなるんだから…」そうダイチさんは言うと、ボールを持ってドリブルを始めた。
「ほら、するぞ!勝負な」そう言うと、いきなりフリースローを始めた。
わざとなのか、1回目は外してくる。
私にプレッシャーかけないため?
私も負けじと食らいつく。
1本目…ガシュッ鈍い音がして…ゴールの淵に当たって跳ね返った。
「よっしゃ、まだまだ…」と ダイチさんは言う。
どうやら負けず嫌いスイッチを入れてしまったみたい。
2本目…微調整をしてきたのか、わざとなのか、キレイに入れてきた。
私も負けじと投げる。
入らなかったー
「力みすぎだよ!自分のペースでいいからゆっくり頑張んな!!」とダイチさんは言った。
そう、ダイチさんの言う通り。
今のは力みすぎて入らなかった。目の前で入れられて…体が勝手に嫌がったのだ
怖い…何この気持ち…
昔はそう思わなかった。だってよく入ったのよ?当たり前みたいにボカボカ…
なのに…なのに、何で?
私はそれからも何本投げても決まらない。
涙が溢れてきた。何よ!バスケ初心者みたいな初歩的なミス…
私は、そんなに下手じゃない!!
こーゆう時なんで、ダサいプライドが私を苦しめるの?
なかば意地で投げつける。ほぼ暴投…。
しかも、何よ…私の前でボカスカ決めてくれてるし!
しばらく続けてると、「見てらんないわ!」と綾子さんが立ち上がった。
それを制してるのは…岬さん!?
「アイツはそんなに下手じゃない。心配すんな…まだ、お前の出る幕じゃない」岬さんは綾子さんにそう言っている。
どーゆうこと?意味を考える暇はない。
「あは☆確かに…」とダイチさんは笑ってる。
だから、何よ?何なの…?!
綾子さんは座ってしまった。
私とダイチさんがフリースローを続けるため、みんなは動かず見守ってくれている。
「みずき、大丈夫?」とみよりは声をかけてくれる。
なのに、バカ、天然!!空気読みなさいよ!とか思ってしまう。
「はあぁぁ~」と異常に大きいため息が聞こえた。
そしたら、岬さんが来て…私を抱き締めてる?!
「大丈夫か?とりあえず…落ち着け。深呼吸だ!」と優しく言ってくれる岬さん。
どした?怖かったのか?と聞かれた。
私は正直に頷く。岬さんの腕の中で私は優しく抱き締められた。
「手加減はするなと言ったけど…お前はやり過ぎた!!」と私を抱き締めながら、岬さんはダイチさんに言った。
「大丈夫だからな。ゆっくりでいい…焦るな。お前らしくしろ、今のお前はらしくないぞ!」と岬さんは言った。
私らしく…?そっか、私入れようと必死になりすぎてちゃんと狙いもしてなかった…そりぁ入らないよね…
「ありがとうございます、岬さん。もう大丈夫です!!」と私は言って、岬さんから離れた。
岬さんも端の方へと下がっていった。
そうだ、私らしくだ!
私はもう一度、ゴールの正面に立った。
そして、深呼吸をして、ボールを2回ついた。
そして、狙って打ったボールは…ゴールに吸い込まれるようにキレイに決まった!!
私は思わず「ヤッタァ~」と叫んだ。
みんなは拍手してくれた。それから私はコツを取り戻したかのようにバンバン入るようになった。
しかも連続で!!
「チッ、演技かよ…」とダイチさんの声が聞こえる。
「当たり前だ!本来のみずきはこっちだ!」と岬さんは何故か誇らしげに言っている。
「いいなぁ、てか、みずきちゃん、どんだけ愛されてるわけ?」とダイチさんは言う。
「…ほんとは俺じゃない。俺じゃなくてアイツが…」と切なそうに岬さんは言った。
…アイツ…って、誰よ?
えっ、まさか…。涼?涼しかいないよね!?
「アイツ…?誰よ?」ってダイチさん聞いちゃった。
「俺より、みずきのことをよく知ってる。誰よりも想ってる…。一番でありたいのに、アイツには俺は敵わない…」と岬さんは苦しそうに言う。
「だから、誰?」とダイチさんは少し苛立ち気味に言う。
「…もしかして…涼くん?」とみよりは言った。さすが、みより。
こーゆうことの察しは鋭い。
岬先輩は頷く。やっぱり…涼なんだ…
けど、何で?
「こないだ話した時に言われた。泣かしたら承知しないって。苦しかった…。アイツに言われることが…大切にしてきたはずなのに、俺より、お前を想ってることが…」と岬さんは苦しそうに辛そうに言う。
「なっさけない!バカね!岬、男でしょ?みずきちゃんの恋人はあなたでしょ!胸張りなさい!!」と綾子さんが言う。
「けど…自信無いんだ。正直…あんなに想えるかどうかって…」と岬さんが言うと、
ダイチさんがいきなり、岬さんに近づいて、思いきり平手打ちをした。
バッシーンー超いい音なんですけど…!ってそんな問題じゃないわね。
「冗談じゃねぇ」とダイチさんは怒ってる。
「…涼くんがどー思ってようが関係ないと思いますけど?みずきが誰をどう想ってるかの方が大切だと思いますよ!」とみよりは落ち込んでる岬さんを必死にフォローしていた。
ダイチさんは岬さんを平手打ちした手を見つめている。