sweetlove
「…久しぶりだな」と樹選手は笑う。
「…ああ、まあ…」と拓斗さん、二人はぎこちない。
「今、河野さんから聞いたよ。夢。かっこいいね!拓斗は愛されてて羨ましいよ!けど…俺も負けないから‼いつか必ずライバルとして戦える日を楽しみにしてるから」と樹選手は言い切った。
そして、笑う。
そんな中でも相変わらず少し空気読めないふりして、
「…んで…教えてくれなかったんですかぁ!」と怒る怜央。
「…辛い思い出なんだよ‼あんまり思い出したくない…俺のことなんて誰も印象に残ってないだろう?」と拓斗さんは言った。
「んなことない!俺は覚えてる。今でもお前を待ってる」と樹選手は言う。
「…ほんとはもう諦めてた。戻れないって。けど…みずきちゃんと涼が俺のために頑張ってくれるって言うから、諦めないことにした」と拓斗さんは言った。
「当たり前だ!」と樹選手は言った。
そして、二人は顔を見合わせて笑う。
「…あり得ない!」そう言い残すと、怜央は体育館を出ていってしまった。
「…待って!」と私は怜央を追いかけた。
けど…怜央はかなり足が速い。中々追い付けずにいた。
けど…ふと、止まったと思ったら泣いていた。
「怜…央?」と私は言って後ろから優しく抱きついた。
夏で暑苦しいのはわかってるけど。
「…なんで誰も教えてくれなかったの?」と怜央は言う。
「私も何度か伝えようと思ったんだよ?けど…本人が言いたくないみたいだったから。それに…私も拓斗さんもあなたの態度が変わるんじゃないかって心配してたのよ」と私が言うと、黙ってしまった。
「俺も今まで以上にもっと頑張る!拓斗さんが教えてくれたこと無駄にしたくない!」と怜央の決意を私は聞いた。
そして、私たちが戻ると二人は楽しそうに話していて…とてもじゃないけどその空間に馴染めそうにはなかった。
「二人って仲良かったのかなぁ…」そんなことを口走ってた私。
「…仲良さそうだよね…」と怜央も言った。
「いいね。ああやって話してるのとか」と私が言うと怜央はいきなり
「俺らもする?」と少し掠れた男っぽい低温ボイスで私の耳元にそっと囁く。
ゾクッとしてまう私
「かわいいよ、先輩…」って今にも舌を這わせそうなほど近くで囁いて熱っぽい息がかかるたびゾクゾクする。
これだけで溶けちゃいそう。思わず変な声も漏れそう…顔は真っ赤になってしまった。
いきなり離れられたかと思うと、拓斗さんと樹選手がこちらに来ていた。
「…こら!怜央!河野さんからかわないの!顔真っ赤にしてるでしょ!」と樹選手が怒る
「…だって二人があまりにも楽しそうで羨ましかったから…俺らも見せつけてやろーって」と怜央。
私はうつむいた。
「…ごめんね?河野さん…」とナゼか樹選手が謝ってくれた。
「いえ。二人は仲良かったんですか?」と私が聞くと、
「俺の1番の理解者だった。苦しんだときはいつも励ましてくれたしね」と樹選手は言った。
「そうだったんですか…。じゃあやっぱり、苦しかったですよね…」と私が言うと、
「…ああ、まあな。けど…河野さんが拓斗をもう一度プロにしてくれんだろ?」と樹選手に言われて、もちろんです!と私は頷いた。
「…じゃあまた…」樹選手はそう言って背中を向けて歩き出した。その後ろを追うように怜央は帰っていって、残された私と拓斗さん。
お互いに口を開くことはなく、うつむいていた
「…ああ、まあ…」と拓斗さん、二人はぎこちない。
「今、河野さんから聞いたよ。夢。かっこいいね!拓斗は愛されてて羨ましいよ!けど…俺も負けないから‼いつか必ずライバルとして戦える日を楽しみにしてるから」と樹選手は言い切った。
そして、笑う。
そんな中でも相変わらず少し空気読めないふりして、
「…んで…教えてくれなかったんですかぁ!」と怒る怜央。
「…辛い思い出なんだよ‼あんまり思い出したくない…俺のことなんて誰も印象に残ってないだろう?」と拓斗さんは言った。
「んなことない!俺は覚えてる。今でもお前を待ってる」と樹選手は言う。
「…ほんとはもう諦めてた。戻れないって。けど…みずきちゃんと涼が俺のために頑張ってくれるって言うから、諦めないことにした」と拓斗さんは言った。
「当たり前だ!」と樹選手は言った。
そして、二人は顔を見合わせて笑う。
「…あり得ない!」そう言い残すと、怜央は体育館を出ていってしまった。
「…待って!」と私は怜央を追いかけた。
けど…怜央はかなり足が速い。中々追い付けずにいた。
けど…ふと、止まったと思ったら泣いていた。
「怜…央?」と私は言って後ろから優しく抱きついた。
夏で暑苦しいのはわかってるけど。
「…なんで誰も教えてくれなかったの?」と怜央は言う。
「私も何度か伝えようと思ったんだよ?けど…本人が言いたくないみたいだったから。それに…私も拓斗さんもあなたの態度が変わるんじゃないかって心配してたのよ」と私が言うと、黙ってしまった。
「俺も今まで以上にもっと頑張る!拓斗さんが教えてくれたこと無駄にしたくない!」と怜央の決意を私は聞いた。
そして、私たちが戻ると二人は楽しそうに話していて…とてもじゃないけどその空間に馴染めそうにはなかった。
「二人って仲良かったのかなぁ…」そんなことを口走ってた私。
「…仲良さそうだよね…」と怜央も言った。
「いいね。ああやって話してるのとか」と私が言うと怜央はいきなり
「俺らもする?」と少し掠れた男っぽい低温ボイスで私の耳元にそっと囁く。
ゾクッとしてまう私
「かわいいよ、先輩…」って今にも舌を這わせそうなほど近くで囁いて熱っぽい息がかかるたびゾクゾクする。
これだけで溶けちゃいそう。思わず変な声も漏れそう…顔は真っ赤になってしまった。
いきなり離れられたかと思うと、拓斗さんと樹選手がこちらに来ていた。
「…こら!怜央!河野さんからかわないの!顔真っ赤にしてるでしょ!」と樹選手が怒る
「…だって二人があまりにも楽しそうで羨ましかったから…俺らも見せつけてやろーって」と怜央。
私はうつむいた。
「…ごめんね?河野さん…」とナゼか樹選手が謝ってくれた。
「いえ。二人は仲良かったんですか?」と私が聞くと、
「俺の1番の理解者だった。苦しんだときはいつも励ましてくれたしね」と樹選手は言った。
「そうだったんですか…。じゃあやっぱり、苦しかったですよね…」と私が言うと、
「…ああ、まあな。けど…河野さんが拓斗をもう一度プロにしてくれんだろ?」と樹選手に言われて、もちろんです!と私は頷いた。
「…じゃあまた…」樹選手はそう言って背中を向けて歩き出した。その後ろを追うように怜央は帰っていって、残された私と拓斗さん。
お互いに口を開くことはなく、うつむいていた