sweetlove
私は決めかねていた。優秀なチームはたくさんある。

けど…どこも、スゴイチームばかりで。

先生に相談してみた。夢の話はまだ語らない。

先生と一緒に悩みながら、第三希望まで何とか決まった。

冬ー

大会というものが重圧として大きくのし掛かってくる。

相変わらずのシードを私たち男女。

男子への期待は大きく、プレッシャーになってるのはわかってる。

それでも怜央はいつになくヤル気満々で、頼もしい。

私も負けてられない!女子もそろそろ全国へと導くべきだ。

私も本腰入れないと…

私は練習に励んだ。今まで以上に。

拓斗さんもアドバイスしたりと、私たちをサポートしてくれた。

いよいよ大会が始まった。

あっさり、予選は通過した私たち。

決勝戦が始まるー

互角の攻防を続けた私たち、女子チーム、前半は、僅か三点差で負けている。

が、後半は盛り返し、順調に得点を重ねていった。

完全にトラウマは消え、本領を発揮する。

もう過去にとらわれるのはやめた。

拓斗さんのために、これからの自分の人生のために、前だけを向いて歩くことにした。

今までにない高揚感でボルテージも上がってきた。

みよりと私がチームを引っ張り、回していくー

結果、私たち女子チームは快勝で全国へと駒を進めた。

そして、男子も県大会連覇を成し遂げ、男女共に、全国という大舞台に立った。

泣きながら抱き合って喜ぶ私たちを拓斗さんは優しく見守ってくれた。

涼は自らこちらに歩み寄ってきてくれて、

「おめでとう」と笑顔を振り撒きながら、握手を求めてきたので、私は強く両手で握り返し、

「ありがとう‼」と笑った。
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