sweetlove
ふと、そこに一人の女性が現れた。
ん?どこかで見たことあるような…
「河野みずきさんよね?!」とその女性に言われて思い出した‼
中学生の頃、私を追っていたライターさんがいた。
確か名前は…
「宮島 悦子…さん?」と私が言うと、
「覚えててくれたのね!」と嬉しそうに笑ってくれた。
「早速なんだけど、今からインタビューしてもいい?今回の特集貴女で組むわ!って今考えたんだけど」と悦子さんは言った。
私は皆の方を向くと頷いてくれた。そして皆は先に帰ってるね!と私を見送ってくれて、私たちは開場を後にして、場所を変えた。
小さなカフェで向かい合って座った私と悦子さん。
他愛ない会話から上手く答えを導いてくれるので、自然と答えが出てくるのだった。
今日までにあったたくさんの話をして、夢を語って…
嬉しそうに悦子さんは聞きながらメモを取っていた。
何時間位話したのかはハッキリ覚えてはいないけど、密の濃い話にはなったと思う。
帰り際
「楽しみにしていてね‼私の連載」そう笑顔で言い残すと、悦子さんは去っていった。
悦子さんの書く、雑誌
『未来の卵』は意外にも売れすじ上位を誇る人気雑誌。
スポーツ選手の卵や、色んな仕事の卵となる子を発掘して面白く紹介する雑誌。
そんな雑誌で私は中学時代に紹介してもらった。
その時も評判はよく、神ってるとか色々言われた。
確かに悦子さんの書く内容は面白くて、私もたまに読んだりする。
私はワクワクしている。どんな内容になるのか心を踊らせながら、残っていたコーヒーを飲み干した。
カフェを出ると、拓斗さんと涼が何故かいた。
「終わった?」と笑顔で笑ってくれる二人はとても眩しい。
「うん。もしかして待っててくれたの?」と私が言うと、
顔を見合わせて二人ははにかみ、
「そろそろかな~って迎えに来た」と言ってくれた。
どうだったのか二人とも気になってるようだ。
私は二人に挟まれながら歩き出した。
「全部話しちゃった。中学時代のこと、今のこと、夢…」と私が言うと、
「そう。どうやって編集されるか、楽しみだね‼」と笑ってくれる拓斗さん。
「俺雑誌とかあんま、読まねぇしなぁ」と言う涼。
「…あは、だよね。涼はバスケバカだもんね~」と私が言うと、拓斗さんが笑った。
「あの人ってさ、『未来の卵』って雑誌で色んな仕事の卵を発掘して面白く紹介するのが売りの雑誌記者だよね?」と拓斗さんは言う。
どうやら拓斗さんは知ってるらしい。
「うん。拓斗さん、知ってるの?」と私が言うと、
「俺の引退表明会見の時いたよ」と教えてくれた。
そうだったんだ…確かに色んな人を長きに渡って追い続けてる人だもの。
きっと、拓斗さんも載ったことあるんだろうなぁ…。とか考えてると、
「1回だけ載せてもらったことあるんだ。それからあの人のファンになっちゃって…毎号楽しみに読んでるんだ」と意外な事実を知った。
私も同じだ。理由は一緒。けど少し違うのは毎号は読んでないってこと。
「私も同じ理由です。中学時代に載せてもらったことあって、それからファンになってたまに読むんです。さすがに毎号は無理ですけど」と私が言うと、
「ほんと?意外な共通点」と笑ってくれた拓斗さん。
少し話についていけない涼は一人、ポカーンとしている。
「涼も、読んでみたら?」と私が言うと、
「…そんなに面白いの?ただの雑誌だろ?」と半信半疑な涼はいつもと変わらない。
昔から興味の無いことには、半信半疑だった。
「俺が貸してやるよ。騙されたと思ってとりあえず1回読んでみな」と拓斗さんは言っていた。
そんな話をしながら歩いてると、あっという間に家についてしまった。
「ありがとう‼またね」と私は言って家の中に入った。
ただいま~と玄関で言うと、
お父さんとお母さんが出てきて、
「おかえりなさい‼おめでとう!全国」と言ってくれた。
「今日はお祝いしなくちゃと思ってお母さん、張り切ったのよ~」とお母さんは嬉しそうに笑い、
「ほら、手を洗って早く着替えておいで。リビングで待ってるよ~」とお父さんは言って中に入っていってしまった。
手を洗って、着替えてリビングに入ると、豪勢な料理がテーブルいっぱいに並んでいた。
ん?どこかで見たことあるような…
「河野みずきさんよね?!」とその女性に言われて思い出した‼
中学生の頃、私を追っていたライターさんがいた。
確か名前は…
「宮島 悦子…さん?」と私が言うと、
「覚えててくれたのね!」と嬉しそうに笑ってくれた。
「早速なんだけど、今からインタビューしてもいい?今回の特集貴女で組むわ!って今考えたんだけど」と悦子さんは言った。
私は皆の方を向くと頷いてくれた。そして皆は先に帰ってるね!と私を見送ってくれて、私たちは開場を後にして、場所を変えた。
小さなカフェで向かい合って座った私と悦子さん。
他愛ない会話から上手く答えを導いてくれるので、自然と答えが出てくるのだった。
今日までにあったたくさんの話をして、夢を語って…
嬉しそうに悦子さんは聞きながらメモを取っていた。
何時間位話したのかはハッキリ覚えてはいないけど、密の濃い話にはなったと思う。
帰り際
「楽しみにしていてね‼私の連載」そう笑顔で言い残すと、悦子さんは去っていった。
悦子さんの書く、雑誌
『未来の卵』は意外にも売れすじ上位を誇る人気雑誌。
スポーツ選手の卵や、色んな仕事の卵となる子を発掘して面白く紹介する雑誌。
そんな雑誌で私は中学時代に紹介してもらった。
その時も評判はよく、神ってるとか色々言われた。
確かに悦子さんの書く内容は面白くて、私もたまに読んだりする。
私はワクワクしている。どんな内容になるのか心を踊らせながら、残っていたコーヒーを飲み干した。
カフェを出ると、拓斗さんと涼が何故かいた。
「終わった?」と笑顔で笑ってくれる二人はとても眩しい。
「うん。もしかして待っててくれたの?」と私が言うと、
顔を見合わせて二人ははにかみ、
「そろそろかな~って迎えに来た」と言ってくれた。
どうだったのか二人とも気になってるようだ。
私は二人に挟まれながら歩き出した。
「全部話しちゃった。中学時代のこと、今のこと、夢…」と私が言うと、
「そう。どうやって編集されるか、楽しみだね‼」と笑ってくれる拓斗さん。
「俺雑誌とかあんま、読まねぇしなぁ」と言う涼。
「…あは、だよね。涼はバスケバカだもんね~」と私が言うと、拓斗さんが笑った。
「あの人ってさ、『未来の卵』って雑誌で色んな仕事の卵を発掘して面白く紹介するのが売りの雑誌記者だよね?」と拓斗さんは言う。
どうやら拓斗さんは知ってるらしい。
「うん。拓斗さん、知ってるの?」と私が言うと、
「俺の引退表明会見の時いたよ」と教えてくれた。
そうだったんだ…確かに色んな人を長きに渡って追い続けてる人だもの。
きっと、拓斗さんも載ったことあるんだろうなぁ…。とか考えてると、
「1回だけ載せてもらったことあるんだ。それからあの人のファンになっちゃって…毎号楽しみに読んでるんだ」と意外な事実を知った。
私も同じだ。理由は一緒。けど少し違うのは毎号は読んでないってこと。
「私も同じ理由です。中学時代に載せてもらったことあって、それからファンになってたまに読むんです。さすがに毎号は無理ですけど」と私が言うと、
「ほんと?意外な共通点」と笑ってくれた拓斗さん。
少し話についていけない涼は一人、ポカーンとしている。
「涼も、読んでみたら?」と私が言うと、
「…そんなに面白いの?ただの雑誌だろ?」と半信半疑な涼はいつもと変わらない。
昔から興味の無いことには、半信半疑だった。
「俺が貸してやるよ。騙されたと思ってとりあえず1回読んでみな」と拓斗さんは言っていた。
そんな話をしながら歩いてると、あっという間に家についてしまった。
「ありがとう‼またね」と私は言って家の中に入った。
ただいま~と玄関で言うと、
お父さんとお母さんが出てきて、
「おかえりなさい‼おめでとう!全国」と言ってくれた。
「今日はお祝いしなくちゃと思ってお母さん、張り切ったのよ~」とお母さんは嬉しそうに笑い、
「ほら、手を洗って早く着替えておいで。リビングで待ってるよ~」とお父さんは言って中に入っていってしまった。
手を洗って、着替えてリビングに入ると、豪勢な料理がテーブルいっぱいに並んでいた。