sweetlove
家について、私は雑誌をテーブルに置いた。

「今日だったのか?」とお父さんは嬉しそうに言う。

お母さんもまあ!と嬉しそうにしていた

食事をとって、コーヒーを飲みながら、お母さんとお父さんは表紙から嬉しそうに見ていた。

そして、二人でゆっくり捲りながら見ていた。

二人の目はキラキラしていてなんだかとても楽しそう。

見終わったあと、私の顔を見て

「良かったわね‼あなたの夢もちゃんと書かれてて…応援するわ」と言ってくれた。

お父さんとお母さんには夢について語ったことはない。

こんな形でばれることになるなんて。

でも、二人は反対せずに応援すると言ってくれた。

私はそれが嬉しくてお礼を言った。

この時私はまだ知らない。岬さんが見て喜んでいてくれたことを。

全国は…もう少し遠かった。あと少しと言うところで表彰台を逃し、私は悔し涙を流した。
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